1.処遇改善
処遇改善には
①福祉・介護職員処遇改善加算
②福祉・介護職員処遇改善特別加算
の2種類がある。
①の方は様々な要件を満たさなければいけないが、
②の方は①の算定が難しい事業所でも導入が可能ですが、その分加算率は1.1%と低く設定されている。
ドリームボックスでは現在②は導入されており、①を導入するためにどうするかという話。
2.福祉・介護職員処遇改善加算の種類
・加算I(放課後等デイサービスの加算率8.1%)
キャリアパス要件Ⅰ、キャリアパス要件 Ⅱ、キャリアパス要件Ⅲ、職場環境等要件の全てを満たすこと。
・加算II(放課後等デイサービスの加算率5.9%)
キャリアパス要件I、キャリアパス要件II、職場環境等要件の全てを満たすこと。
・加算III(放課後等デイサービスの加算率3.3%)
キャリアパス要件I又はキャリアパス要件IIのどちらかを満たすことに加え、職場環境等要件を満たすこと。
・加算IV(放課後等デイサービスの加算率2.97%)
キャリアパス要件I、キャリアパス要件II、職場環境等要件のいずれかの要件を満たすこと。
・加算V(放課後等デイサービスの加算率2.64%)
キャリアパス要件I、キャリアパス要件II、職場環境等要件のいずれの要件も満たさないこと(キャリアパス要件IIIのみを満たしている)。
3.キャリアパス要件の内容
キャリアパス要件(I)
次のイ・ロ・ハすべての要件を満たすことが必要です。
イ 職員の職位、職責又は職務内容等に応じた任用等の要件を定めている。
ロ 職位、職責又は職務内容等に応じた賃金体系について定めている。
ハ 就業規則等の明確な根拠規定を書面で整備し、すべての福祉・介護職員に周知している。
キャリアパス要件(Ⅱ)
次のイ・ロのどちらの要件も満たすことが必要です。
イ 福祉・介護職員の職務内容等を踏まえ、福祉・介護職員と意見を交換しながら、資質向上の目標及び一又は二に掲げる具体的な計画を策定し、当該計画に係る研修の実施又は研修の機会を確保していること。
一 資質向上のための計画に沿って、研修機会の提供又は技術指導等を実施(OJT、OFF-JT 等)するとともに、福祉・介護職員の能力評価を行うこと。
ニ 資格取得のための支援(研修受講のための勤務シフトの調整、 休暇の付与、費用(交通費、受講料等)の援助等)を実施すること。
ロ イについて、全ての福祉・介護職員に周知していること。
キャリアパス要件(Ⅲ)
次のイ及びロのどちらも満たしていることが必要です。
イ 福祉・介護職員について、経験若しくは資格等に応じて昇給する仕組み又は一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組みを設けていること。
具体的には、次の一から三までのいずれかに該当する仕組みであること。
一 経験に応じて昇給する仕組み
「勤続年数」や「経験年数」などに応じて昇給する仕組みであること
二 資格等に応じて昇給する仕組み
「介護福祉士」や「実務者研修修了者」などの取得に応じて昇給する仕組みであること。ただし、介護福祉士資格を有して当該事業所や法人で就業する者についても昇給が図られる仕組みで あることを要する。
三 一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組み
「実技試験」や「人事評価」などの結果に基づき、昇給する仕組みであること。
ただし、客観的な評価基準や昇給条件が明文化されていることを要する。
ロ イの内容について、就業規則等の明確な根拠規定を書面で整備し、全ての福祉・介護職員に周知していること。